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雨の日の朝のキジバトと、鳩の歌の訛り?

昨日の朝は雨だった。

雨の日は野外のものがくっきり見える。
大気中の水分によるレンズ効果だろうか。
すべてのものが濡れて、色合いが濃くなるからか。

私が開けた窓の少し先にいるキジバトの姿も、くっきりしていた。
キジバトは、カーポートの屋根の上のへりをゆっくりゆっくり歩いている。
その足さばきを私は見守った。

キジバトは雨に濡れてもへっちゃらなようだ。これは鳥類全般に私がよく感心することであるが……雨でいちいち影響を受けてたら飛べないか。

キジバトは、カーポートのへりを相変わらず歩きながら、ゆったりとあたりを見回している。
周囲に目を配りながらも、カーポートの屋根のへりをぺたりぺたり歩く。あの紅い足をいんぎんに持ち上げては下ろし、持ち上げては下ろしして。

このキジバトは首もとの縞がチャームポイントに思えた。
カーポートのふちを2分の1周ちょうど歩くと、飛び立った。

普段から、付近を訪れるキジバトの好む定位置は、私はおおよそ把握している。

それより私が気になっているのは、今年の(今シーズンの)キジバトの歌についてだ。
ご存じの通り、オスはさえずりと呼ばれる求愛の歌を歌うのだが……。

キジバトの鳴き声といえば、この歌!とわかる一定のリズムとメロディがある。

こちらの画像はウィキペディア(キジバト - Wikipedia)より拝借した。
楽譜化してあるものであるが、絶対音感を持っている私にとってもキジバトのさえずりといえば幼少期からこのように聞こえていた。これまでは。

ところがである。
私の住まいの付近にいる、今シーズンさかんに鳴いているオスの個体は、
「え……どうした?」
と思うくらい、違う鳴き方をするのだ。

音程はおおまかに似ているのだが、リズムが違う。
よーく、ひいき目に、耳を澄ませば、上記メロディのアレンジ……あるいはやや、個性的な発声になっちゃっただけなのかな、とは思える。
とはいえくれぐれも「ひいき目に」「ギリ」そう思えるくらいに違っている。

……これはハト界ではどうなんだろう?
オリジナリティとして認められる素敵なひねりなのか、それとも、かのウグイスのさえずりにも上手い下手があると言われるように、ひょっとして「下手」なのか?

もしくは鳥の方言といわれる「地域差」が、ここにきて急に、私の居住地に現れたというわけなのか!?
これまでそうじゃなかったのに突然に?

真相はわからないが、彼は毎日その鳴き方で、何度も、何度も、鳴く。
求愛に成功しているのかどうか、私にはわからないが、
彼は自分なりの自信を持って声高にその鳴き方を続けている感じだ。

あるいはこうも考えた。

私がキジバトのさえずりの変わる世界線(パラレル・リアリティ)にシフトしてしまったのかとの可能性だ。
でも、この記事を書くにあたって参照したウィキの説明は以前と変わらなかったので、やはりうちの近所にいる特定の個体の、彼独自の歌や発声、リズム感の個性のせいではないかと思っている。

なお、鳩は鳥類の中でも少数派である、下を向いたまま水などの液体を飲める能力を持ち、ピジョンミルクと呼ばれる体内から分泌する液体を雛に与えて子育てするなど、身近でありながらたいへん興味深い鳥でありますよ。

【この話題にはつづきがあり、キジバト三部作になりました】
【キジバトの歌】個性的な鳩君の歌声を丁寧に聴くと…音の研究結果

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【キジバト三部作】やはり彼だった…!マイペースな鳩がもたらした創作意欲

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