およよ……想定外にこの記事、今日の2本目なんです。日付をまたいで書いてますよ。
というのも、1本目に書いて前日のうちに公開した記事、複数の英語記事を読み込んで書いた力作を、削除しました。
それは前回紹介した、クリス・ブラウンの「11:11」アルバム内の「Shooter」という曲についてでした。
この曲には変わったストーリーがあることがわかり、それを私は新しい記事で解説していました。
簡潔にお伝えすると、
南アフリカのクワズール・ナタール州の女学生Naledi Aphiweさんが、授業中(本人のインタビューによると試験中でもあった模様)退屈になってクラスメイトと歌っていたら、先生が入ってきたのでみんなシーンとなって止めた。
ところが先生は歌を続けるよう促し、スマホでその模様を撮影すると、TikTokへ投稿。
その投稿をクリス・ブラウンが目にして、彼女の歌声を賞賛しながら自身のインスタグラムでシェア。
元動画もバズッた上に、後日、彼女の歌声をクリスの曲にサンプリングしたいとのオファーがあり、Nalediさんは承諾(これがクリス・ブラウンの「11:11」アルバムに収録された「Shooter」というまったく新しい曲になりました)。
Nalediさんには使用料が支払われ、クレジットに彼女の名前が載り、それを機にNalediさんの生活は一変。
音楽のキャリアもスタートさせ、プロのミュージシャンになって現在18歳。
昨年の12月のNalediさんのお誕生日には、夢だったクリスとの直接対面も実現(クリスの南アフリカコンサートがあり、Nalediさんの望みを知っていたクリスがサプライズでお誕生日当日に会いに来たそう)。
……と、ここまでは現代ならではの、ネットを通じた思いがけない展開の話で、
Nalediさんがクリスに感謝し、喜んでいるという事実もあり、幸せな話ですよね。
そういう内容を知ったので、私は記事にして公開したのですが。
どうも、なんだか原曲(Nalediさんが学校で他の生徒と一緒に歌ってた曲)が気になってしまい……、
ズールー語でしょうか、私には意味の見当もつかないし、ただ、どうやら原曲は他のアーティストの曲っぽい(Nalediさんが作った曲なわけではない)と感じていたので、なんとか歌の意味が出てきそうなキーワードを入れては情報を探していました。
すると……
私は言語がわからないので、歌詞全体を把握することはできないのですが、
それはかなり悲しい、おそらく問題提起も含む歌なのかな?ということがわかりました。
端的にいうと、父親から性的に虐待されている少女が母親に助けを求めている歌のようなのです。
しかも創作ではなく、南アフリカの現状としてそういう状況は多発していると、よくぞ歌にしてくれたと、原曲のアーティストのYouTubeコメント欄にはちらほら書かれているのを見ました(私が読んだコメントは英語で書かれています)。
Nalediさんのバイラル(バズったこと)はよく知られていて、クリスのファンはもちろん、そこから元の曲を聴きにきた人たちがいるのですが、その人たちがコメント欄で「原曲はどういう意味なの?」と気軽に尋ねた結果、現地の人の解説を知って
「え……」
となる様子が見受けられました。
私は情報収集として、YouTubeのコメント欄はよく見ています。
自分の興味のある曲やアーティストとの関連で、世界中のファンの書き込みを目にしているのですが、私の読める言語ということで英語のコメントを主に読んでいます。
原曲を載せている複数の動画のコメント欄での解説を確認したので、曲の意味はおそらく、実際そういう内容なのだと思います。
元のアーティストの方が一体その主題をどのように歌っているのか、意図や表現の方向までは全訳もないので不明ですが、
南アフリカのラッパーBig Zuluさん(男性)の2021年リリース「Ubaba Ulala Nami」という曲です。
この歌をNalediさんはたぶん独自のアレンジで歌っており、その様子が本人の予想もしなかった形で世界に広まったわけですが、
歌詞を理解した上でのバズり、とは言えそうにないです。
それから、Nalediさんや周りの生徒たちがその歌をみんなで学校で歌っているというのも、「ただの歌」として無邪気な感じにも見えましたが、ショックといえばショックですよね。
一方、クリスがNalediさんの(先生が撮ったTikTok動画の)歌声をサンプリングして作った「Shooter」という曲は、恋愛の歌であり、原曲のようなテーマは含んでいません。
だから、そもそもサンプリングとはそういうものなのだから、まったく別の作品として受け取っていいとは思います。
Nalediさんがこの歌を歌っている姿をクリスに見出されたことをきっかけに、人生の大きなチャンスをつかんだ(ご本人がそう言っている)ということは現実なのですし、
私がさっき作成した記事内容も、そういうことを説明するには十分でした。
でもね、大元がそういう意味が込められた曲だったとは……無視できないなぁ。
その要素を知らせずに、曲を「おすすめ」には私はできないなと。
クリスのアルバム内の一曲としての作品の良さはそのままに、私は自分の記事は新たな情報をふまえて書き直すことにしました。
あくまで、私がコメント欄から収集した情報ではありますが、原曲は「助けを求める歌」だそうです。
だから私がこれを縁にして発信したいとしたら、
人生には色々なことがあるけれど……
助けが必要なときは助けを求めましょう。
自分を信頼して声を上げれば、助けが得られることを知りましょう、
本当に自分を助けられるのは自分自身ですが、
だからといって、ほかの人々を信じられなくならないで、
この地球にはたくさんの人がいるから、これまでの経験がどうであれ、
本当に助けてくれる、力になってくれる人もいる。
そういう場所だって必ずある。
あなた自身にそういう現実を信じる心を、ゆるしてあげて。
というわけで、何とも言えず妙な予想外の流れでしたが、こういうメッセージにフォーカスしてこの記事を終わります。
Love Yourself,
どんな状況にあってもあなたは美しく、幸せにふさわしい存在。
☆☆この記事には続きがあります☆☆
★全体理解のために復元、世界の平和を思いつつ(Chris Brownの曲「Shooter」の背後にあったストーリー【南アフリカの学生の歌声が世界的スターに見出される】)