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全体理解のために復元、世界の平和を思いつつ(Chris Brownの曲「Shooter」の背後にあったストーリー【南アフリカの学生の歌声が世界的スターに見出される】)

たまに自分で「なんでこの記事書いてるんだ?」と疑問に思うことがあります。
依頼されて報酬をもらうライター等ならともかく、個人で自由に書いているブログなのに、そんなには自分の興味になってるわけじゃないことをどうしてか追って、色々調べて記事を作成してるときです。

こういうとき私としては、よくわからない流れに引っ張られている感じであり、といって生半可な情報では全体像が見えないので、記事にするならばと色々調べます。

いつもそのように記事が出来上がってるわけではないけれど、今回の流れはまさにそうで、軽い気持ちで話題に出したことの一片が引っかかり、調べるうちにその話で記事が続いてしまうという……。

前回のこちらの内容のことです。↓
曲の意味を調べるうちにびっくりしたこと(一曲にドラマが多すぎる)

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これはそもそも、そのまた前の記事で私がちょうど今聴いてる音楽の話を入れたことがきっかけでした。Chris Brownの「11:11」デラックスバージョンですね。
ほんとそれだけのことだったのですよ。

そのまた前の記事↓
重力を愛してるから…Chris Brown「11:11」アルバム

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まだあまり聴き込んでないけどアルバム全体の中からフィーリングで3曲をピックアップして、
私がその3曲めに選んだのが「Shooter」(現在は記事内のその部分を削除)。

上の記事を見てもらうとわかりますが、どの曲に対しても感想というほどの感想も書いておらず、簡単なコメントを入れて「聴いてみてねー」という感じの紹介の仕方でした。

ただ、「Shooter」は南アフリカの女性の歌がサンプリングされているという情報を理解していて、なにげなく、どんな人でどんな歌なのかの詳細を調べ始めたことが引き金に!

最終的には、「曲の意味を調べるうちにびっくりしたこと(一曲にドラマが多すぎる)」
この予想外の内容に着地することで一旦しめくくったのですが、
ストーリー全体としては、誰も悪い意図を持つ人はいないし、表層的にはハッピーなお話かもしれないのだけど、微妙な要素にも抵触しているストーリー
……であるため、今日になっても何かまとめ方がスッキリしていませんでした。

私が記事を公開した時系列でいうと、

重力を愛してるから…Chris Brown「11:11」アルバム

②これから再掲載する内容(一旦公開していた記事で、少し後に別の情報を知ったので削除し、③の記事へと新たに書き直した)

曲の意味を調べるうちにびっくりしたこと(一曲にドラマが多すぎる)

そして今に至る、という順です。

前述のように全体としては「誰も悪い意図を持つ人はいない」内容ですので、そこのところがわかるように、私が削除した自分の記事もそのまま公開しておいた方がいいと思い直しました。

昨夜の時点で公開した②の記事内容をまるごと以下に載せます。
(後で③の記事を書き直したため、重複する情報も含まれてます。)

注意点として、この話はおそらく2023年時点で広まってたと思う出来事なのですが(最近の話題ではないです)、自分の記事を書くにあたって、私は英語のメディアで情報収集しました。
日本語でもこの内容を説明したニュースや記事があるかもしれませんが、私はそちらはまったく見ていないので、独自に書いてます。

それはお断りしておいて。
以下のことを考えながら、読んでみてください、

南アフリカの…授業中なにげなく歌を歌ってた女学生も、
教室に入ってきて、その状況をとがめるのではなく歌い続けるよう促し、撮影してTikTokに投稿した先生も、
その投稿を見て女学生の声を賞賛し、自分のインスタでシェアしたクリス・ブラウンも、
また、その後、彼女の歌声をサンプリングして曲の一部に使うことにし、女学生に連絡したクリスおよび制作チームも、
誰もが深い意図や計算はなく、そのときの心の感覚で動いているような話だと私は思います。

クリスやファンといった外国人側は、誰も現地の言葉(おそらくズールー語)を理解してなかったでしょうし、女学生が歌ってる動画もほんの短いもので、歌の全容まではわからないようになってます。

また、「Shooter」を聴くと、サンプリングされた部分はその中でもさらに出だしの一部だけです。

南アフリカに原曲のアーティストがいることや、その歌がどんな内容なのかにまで思いを馳せるには、難易度が高そうではあります。

といって、もし、現地の人がこの状況のすべてを眺めたら、中には、
「えー、この歌をそういう風に使うの?ひどい!」
と感じても、おかしくないという話。

私が考えていることの説明のひとつとして、BTSの例をあげます

私は最近BTSが好きになったじゃないですか、
そうすると、BTSのインパクトのあった出来事をまとめた情報など目にするのですが、その中に、私の大好きなジミンさんが「原爆のきのこ雲がデザインの中にプリントされたTシャツ」を着ていたというものがあったんですよ。

これは韓国のデザイナーが作ったもので、自国の歴史を振り返ったコンセプトの中に、日本の無条件降伏により韓国が自由になったという意味でその写真が使われていたと。

日本でそのことが騒動になり、デザイナーは謝罪し、
「反日感情の助長や日本に対する報復といった意図はなかった。歴史的な要素を取り入れれば、若者達がもっと歴史に興味を持つのではと思い、デザインをした」
とコメントしたそうで、

また、ジミンさんのそのTシャツはファンからのプレゼントと言われ、私服で着ていた際に写真に撮られてSNSで広められたという流れだったようでした。

2018年にこの出来事は日本の新聞で取り上げられ、その当時の日本のテレビ番組へのBTSの出演が中止になったそうですから、記憶にある方は多くいるのでしょうね。

意図があってそのTシャツを着てたんだ、反日感情があるんだ等、解釈した人たちもいるようですが、この出来事も私は誰も悪意はないだろうと思います。

ただ、騒動になったことで初めて「あ、そうか、日本の人にとってはそう感じられてしまうよね」と認識する感じじゃないでしょうか。

私は、BTSがきっかけで韓国文化に初めて本当の興味を持ったので、お隣の国でありながら韓国のことをいかに自分が知らなかったか、驚く気持ちになりました。

それぞれが自分の国内の感覚を当たり前と思ってしまうと、あまりにも見落としてしまうことは多く、それによって衝突も生まれてしまいます。

私が見ての感想では、ジミンさんは全く反日どころではなく、むしろ大切な旅の行先として日本を選ぶほど日本を気に入っていると思います(非常にハイスピードでジミンファンとしての知識を身につけている私がいます)。
また特定の国へ攻撃的になるような思想を持つ人ではなさそうですね。

話がBTSに及びましたが私は今、本当に地球が友好的にひとつに調和するとはどういうことかをリアルに考えています。
それは支配による統一ではないですよ。

それが実現されなければ、「地球外」、宇宙文明との交流は難しいですよね。

……こういう全体を考えているので、昨夜一度公開した私の記事は、やはり全体理解のために必要だと思い直しました。

以下が、その記事です。

クリス・ブラウンの曲「Shooter」の背後にあったストーリー【南アフリカの学生の歌声が世界的スターに見出される】

前回の記事で私が聴いているクリス・ブラウンのアルバム「11:11」から3曲をピックアップしましたが、
3つめに掲載した曲、アフリカンなテイストが特徴的な「Shooter」について、背後に現代ならではの興味深いストーリーがあったんです。

【前回記事はこちら】
重力を愛してるから…Chris Brown「11:11」アルバム

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記事を書いた時点で私が理解していたのは、
Naledi Aphiweさんという南アフリカの女性が歌っている「Ubaba Ulala Nami」という曲がサンプリングされてるということだけ。

アルバム自体を購入したばかりだった私がこのことに気づいたのは、クリス・ブラウン公式チャンネルから曲のYouTube動画を記事に掲載するとき、コメント欄に興味を持って見ていたからです。

そう、私は好きな動画のコメント欄は関心を注いで見るタイプ。

ずっとアメリカのR&BやRapアーティストが好きなので、英語で書き込まれているコメントを読むことが多いです。
そこから世界中のファンたちの情報を得たり、英語でのネットスラングを理解できるようになったりと色々面白いのです。

同じ気持ちの人がいるー!と、ワクワクしたりね。
クリス・ブラウンの場合は別として、単純に私の好きなアーティストの日本国内での情報が少ない、同じ熱量で語れる人が周囲にいないという点もあるので(笑)、
コメント欄を見ていると、自分と同じアーティストを好きな人たちの感想を世界規模で読めて、中には年季の入ったファンもいるので、仲間のようで楽しいという気分もありました。
観察オンリーで、私が書き込むことはないですが。

ご紹介した「Shooter」のコメント欄には明らかにアフリカの人からの感謝の言葉が多く、「アフリカの女性の歌声に注目してくれてありがとう!」というような内容が見られたので私も状況を知ることができました。

さらに、ブログで曲紹介するとき私はLyrics(歌詞)サイトのリンクをなるべく載せるようにしており、自分もざっとその情報に目を通します。
ですから上記のような最低限の情報は理解してたのです。

●Shooter

youtu.be

歌詞はこちら。
Chris Brown – Shooter Lyrics | Genius Lyrics

ただ、前回伝えた通り、私はまだアルバムのおおよそを聴いてみたばかりでした。

その後も繰り返し聴いていると、「Shooter」は他の曲とは異なる持ち味の良い曲だなぁと改めて感じたので、サンプリングされてる原曲の情報を知りたくなりました。

調べてみると、わかったのは……
(以下の記事をはじめ、複数の英語記事を参照してから要約しています)

How a high school student got a song sampled by Chris Brown - 'I was over the moon' | News24

www.news24.com

Nalediさんは南アフリカのクワズール・ナタールの高等学校の生徒で、
あるとき、試験中に退屈だったので教室でみんなで歌っていたところ、先生が入ってきたのでシーンとしたそうです。
ところが先生はそのまま歌うように促し、歌っている様子をスマホで撮影したのでした。

(この記事内の写真にNalediさんと写っている男性がその先生のようです)

southafrican-news.com

しかも、先生はそれをネット上に投稿しました。TikTokですね。

すると、その動画をクリス・ブラウンが見て賞賛し、自分のインスタに載せました。

Nalediさんのお姉さんがそのことに気づいて教えてくれたとき、Nalediさんは信じられなかったそうです。
自分でも実際に見てみると、確かにクリス本人であるという公式マークがついているアカウントでした。

そして、先生が投稿した元動画もバズったのです。

もっと驚いたことには……後日クリスが自分の曲に彼女の歌声をサンプリングして使いたいということで、制作チームから連絡が入り、Nalediさんは許可を求められました。
快諾したNalediさんには使用料が支払われ、曲のクレジットにも彼女の名前が載りました。

Nalediさんは、なぜ私なんだろう?と思いつつ、「才能のある人は世の中にたくさんいるのに、小さな町出身の年若い私をクリスは選び、とてつもないチャンスをくれた。そのことにとても感謝してる」と語っています。

●先生が投稿したTikTok動画が紹介されているツイート。
(ショート動画を記事に埋め込むことができなかったので、こちらをシェア)↓

……元動画を見て私は思ったのですが、周りの一緒に合唱している生徒たちもすごくない!?
当たり前にハーモニーが。
アフリカでは、その他の地域でもこういう感じで歌っているのを見たことがありますが……
誰かがその場で歌い出しても伴奏みたいに調和するハーモニーを生み出せるんですよね。

それから、元動画を見たことで、私が抱いたもうひとつの感想は……

Nalediさんのその歌声を元に「Shooter」という曲を作れること、これもまたすごいなぁと思いました。
ああいう風にサンプリングされて、ああいう歌になるんだというのがね。

動画を見て歌声にインスパイアされたクリスもすごいし、あのような形に仕上げた制作陣もすごい。

きっかけを創造性で膨らませて、世界観が生まれ、作品になる……これぞクリエイティブという感じです。

Nalediさんはその後、ミュージシャンとしてキャリアをスタートしたようです。
突如として人生が大きく変わったと語っていました。

2024年12月のバースデーには、クリスと直接会う夢も叶ったのだとか。

www.bona.co.za

クリス・ブラウンの「11:11」アルバムの情報を追加しておくと、クリスの11番目のアルバムであり、2023年11月10日にリリースされました。
私が紹介したデラックスバージョンの方は、2024年の4月11日にリリースされたそうです。

私はいつも、時や新しさを無視して聴く曲を選んでいますが、これは比較的新しかったんですね!(笑)

11:11 (Deluxe)

11:11 (Deluxe)

  • クリス・ブラウン
  • R&B/ソウル
  • ¥3056

世界中のどんな人にでも自分の作品やパフォーマンスが届く可能性がある、現代ならではのストーリーでした。

ヴォーカルについて、追記

クリス・ブラウンのヴォーカルについて。
私は今回のアルバムでも改めて、クリスの歌唱スキルの高さ、表現力の豊かさに度肝を抜かれました。

私は、自分がクリス・ブラウンのファンだという認識はないのですが、いつも歌やラップ(これまたスキルあり)がすごすぎて、いつのまにか聴いてしまうということを繰り返しています。しかもダンスもうまいのでおののきます。

音楽を聴く際に、気づくと手が伸びるのはクリス・ブラウンなんですよね。

クリスのそのような卓越した歌唱力、表現力も踏まえてよかったらアルバム全体を聴いてみてください!