すっかり近年はアセンション(次元上昇)という語を便宜上用いるようになった私ですが、古くからの読者さんや私の活動を知っている方々はご存知のように、
「アセンション・ムーブメント」
というやつは、私は基本的に苦手でした。
今でも、ある種のそれは苦手なままなんですよ。
私自身の伝えてることと、今もあるそれらのムーブメントにはズレを感じることがありますので、ここで一度、私が感じてることを「私の体験や見解」としてお話しします。
中には、これによって「誤解をとく」感覚になる人もいるかもしれませんので。
アセンション・ムーブメントへの違和感
個人的に私は、そういったムーブメントに傾倒する人たちを多く見る機会がありました。
二十代で精神世界・スピリチュアル系のセミナーや出版を扱う会社を、複数経験していたからです。
(以下、色んなところでの体験を混合して語りますので、特定の一社での何かだとは思わないでくださいね!そうした会社での経験は貴重なものでしたので、とても感謝してます。)
また、そうした会社に入る前から個人として、意識・心の領域を扱う勉強と仕事を始めていたので(それについてはセッション内容を自分の理解や認識に従って変えつつ、同時進行で継続していました。詳しくはプロフィールを兼ねた「About」ページを参照ください)、
退社後にも私は同じ分野にあり続けていたということで、引き続き仕事上の関わりや、交友関係から知ることのできる現場の情報などがありました。
そういう期間に、私が特に違和感を持って見ていたのが「2012年のアセンション」が騒がれ、ビジネス化していたことです。
いつから始まっていたのかはわかりませんが、何年間も前から「2012年にはアセンションが起こる!」ということでそれに特化した教えやセミナーがありました。
これを読んでる中にも、その頃からスピリチュアル分野を見てたなら、覚えてる方がいるんじゃないかなー。
色々言われてましたよね。
大体そうした情報は年と月、ときには日付指定で予言が繰り返され、結局、その日付ないしは期間が過ぎても、予言されていたようなことは起こらないのでした。
私は、勤めていた会社がらみで、そのようなアセンションにまつわるセミナーをしている「宇宙人のウォーク・イン」を名乗る複数の海外からの講師たちの本であるとか、セミナーを現場で見ましたが、私自身は全然共感できませんでした(※ウォーク・インというのはチャネリングとはまた別で、最近のライブで話題に出したバシャールのことではないですよ)。
彼らは、地球規模の災害やすべてのシステムのストップを予言していたので、真っ暗闇の中で一定の日数を過ごすための訓練なんかもセミナー内でしていましたよ。
私はそれらのセミナーの直接の担当スタッフではなかったにも関わらず、はっきりと違和感を心に抱いており、とはいえ体験しないで「先入観でジャッジ」するのはどうかなと思ったので、数日間あるセミナーの二日目くらいまでは仕事を手伝いながら参加してみたのですが(義務ではありませんでしたが、参加もできたのです)、あまりに自分の心に整合しなかったのでそれ以降は素直にオフィスでの仕事に切り替えました。
ただ、その講師が嘘を言ってるとか言いたいのではないです。
何をしているのか、どこと繋がっているのかは、セミナーに参加していれば私なりに「ありありと視えましたし、感受することもできました」。
それはこの間、ライブ配信で「信念体系領域を含め、色々な世界が非物質次元にはある」とお話ししたことが該当します。
そしてその内容は私にフィットしませんでした。
それにしても、2012年のアセンションの前の期間にこういうムーブメントが激しかった印象です。
いつから始まったのかは私はわかりませんので、主に2000年代の特定の時期に該当するのでしょうか。
2012年が過ぎ去ったとき、どんな風にその講師の方々が説明したのかも知りません。
たとえば……パラレルではアセンション済みの地球がある、と言ってたのか?
そして、失敗したバージョンに今はいるのだと?
もしくは、何らかの理由でアセンションが延期になったと言っていたのでしょうか。
当時は今ほどパラレル・リアリティー(並行現実)への言及がなかった気もするので、どうでしょうね。
とはいえ実際にパラレル・リアリティーはあるので、こうしたことを非難の意味で書いてるのではないです(ただ、それを餌にしたビジネスはあると伝えたいけれど)。
私は予言に元々興味がなく、まったくあてにしないし、
予言をしまくる人がいても、その正誤をジャッジすることはありません。
ただ、私はこの分野の裏もそれなりに知ってるので、予言そのものについてじゃなく、
そうした予言をするティーチャーの中には、生徒さんへの教えや発言についてのあからさまな矛盾や、そのもっと基礎の基礎として大切にしてほしい人間性の問題が度重なってスタッフを疲弊させるほどになっていた講師たちもいたのを知っています。
実体験としても、私が直接関わらなくなってからも、かつてのご縁や友達がいたのでリアルタイムで現場の様子は聞いてたんですね。
そういうトラブルがあるとスタッフたちは、お客様に対してできる最善のことを行うために一生懸命しりぬぐいをするんですよ。
ですから、表層だけ見ている生徒さんたちは講師の言うことを素直に受け入れ、これもまた意味があったんだ……と考え、同じ講師の教えに従い続ける場合があります。
もちろん抜けていった人たちも多々いますよね。
私は、交友関係が今でも続いている親友たちを除いて、かつての仕事でできたご縁とはもう関わってないので、あとはネットや又聞きを通しての情報になりますが、
2016年にも何か似たような予言的な情報があったのかな?
ときどき私のセッションのクライエントさんや、講座の参加者さんたちからお話を聞くことがありました。
……こういう背景もあったのと、元々の自分の志向するあり方の違いから、「アセンション」にこだわる教えのあれこれが私は苦手でしたし、違和感ありました。
厳密にはアセンションという現象に対してではなく、それの扱い方にですね。
旧ブログにはその通りの考えを書いてもいました。
では、近年なぜ私は「次元上昇」や「アセンション」という語を使うようになったかというと、
2023年3月から始めたライブ配信を聞いてくださってる方は私の説明を耳にしたことがあるかもしれませんが、私たちの集合的な意識の方向として、その「結果」として、次元上昇という現象があるだろうと感じているからです。
意識の周波数が変わるということは私たちの体験世界も変わらざるをえないためです。
そしてこの変化は、物質的体験があまりにも過度に重きを置かれ、それにフォーカスし続けていた意識状態の存在にとっては、大きな劇的な変容になるであろうことも。
この私自身の感覚と理解から、これほどの大規模な変容を表現するために、「次元上昇」の言葉も用いることにしたのです。
宇宙系チャネリングにも色々なフィルターや意図があります
さて、最近のライブでは私は少しだけ、宇宙系(地球外の様々な文明や種族、グループ)情報や体験への私の感想というか、やや具体的な言及をしました。
これまでノータッチだったわけではないですが、久しぶりの言及になるので、初めて知るという方もいたかもしれません。
ライブでもお話しした通り、たとえば一口に「プレアデス系」と言ってもあまりにたくさんの種族やグループ、そしてその中での様々な異なる意図もあるように、
私がかつて目撃したチャネリング情報や書籍の中では、私がまったく共鳴できないプレアデス系を名乗る情報源が多々ありました。
私が、ある時期までプレアデスを名乗るエネルギーが苦手だったのはその体験に基づきます。
しかしやがて自分自身のガイドであったり別次元で交流したりしたプレアデス系の存在たちは、まったくそれらとは違うエネルギーだったと知ったので、私は認識を改めたのです。
プレアデス系というあまりにも広大すぎるくくりで、すべて同種のように考えることはできないなと、当然のことに気づかされたりもしました。
ほかにも、スピリチュアル分野の中では名著と言われ人気が高いものの中でも、私とはどうしても相容れないものがかなりあります。
中には、本だけを読むと好感触でしたが、実際にその講師のセミナーにスタッフとして参加してみたら衝撃的なほど違和感満載で、「これは何なんだ?(エゴの表現?それとも他の次元にこういう何らかのネガティブな意図を持つグループがあるの?)」と、混乱したこともあります。
あくまでこれはいつも言ってる通り、正誤であるとか善悪ではなく、私自身の目的や趣向との相違を語ってるのだと思ってください。
たとえば「〇ミ 小さな宇宙人」シリーズ(その頃の会社内で絶賛する人たちから借りて1巻は頑張って読んだけど私には違和感満載)。
あるいは前述の、比較的古めのニューエイジ本で多い、プレアデス系のチャネリング。
または、プレアデス存在のエネルギーを元に行われていた、様々なセミナー。
宇宙の銀河系なんとか評議会のウォークインを名乗るヒーラーの本やセミナー。
一部の情報は私にはまったく……きっと自分の進む道と違いすぎるがゆえに、体調にも変調をきたしてしまうほど合わないのです。
先入観による毛嫌いではなくて、ときには直接そのセミナーやセッションを(スタッフとして)受ける義務があった場合もあって、まずはまっさらな状態から自分自身で実体験してるのです。
私はエネルギーや非物質次元のことは感知・観察できるので、何がなされているのかをその都度(ときには楽しみにして)観察してました。
そう、それらが「実際には何もしてない」「口だけ」ということではないのです、非物質次元での作業がされてるんです。
チャネリングの情報自体に受け手(別次元からのメッセージを受け取るチャネラーやヒーラー等)の観念フィルターがかかることはもちろんですが、
それよりも何よりも、非物質的な存在たちや情報そのものにも「意図」や「目的」「アジェンダ」があるんですよ。
だから、ポイントは、あなたがそれを好きかどうか、
純粋な自己に沿うのかどうか、
あなたの目的に合ったものなのかどうかということですよ。
物理次元でも食物の好みとか、治療法の合う合わないとか、色々ありますよね。
ある人には好きな香りが、ある人には具合悪くなるにおいということもありますね。
先入観やネガティブな観念でそうなってる場合を除き、そうした反応は自然と意味があって起こることです。
前回の記事にも書きましたけど、
見えない世界はファンタジーではありません。
物理的体験と同じようにどころか、その元となる世界です。
これからますます「見えない」とか「非物質」とされていた、ときに曖昧に、無いことのように扱われてた世界が、現実なのだとわかるようになってきます。
目を開きましょう。
自分が何を感じてるかを知りましょう。
そして自ら選べることを思い出してください。
あなたが「わかることができる」と気づけば、わかるし見えるのですから。
今も、あなたの「知っている自己」があるのですから。
留意点:以下は霊性と関係がないことを知ろう
最後に、知らない方もいるかもしれないので書いておきます。
超常的といわれるような能力であるとか、霊能力、
特定のライフスタイルの実行や、修行、不食など……
霊性と直接関係があるものではありません。
それらは、あなたがあなた自身であることの「結果として」実行したり、自然とそうなっていったりするのはかまわないのですが。
目覚めたり霊的に成熟することにそれらは関係ありません。会得しなければならないものでもありません。
形を追い求めないようにね、
たとえそういうことを「実現」できてる人がいても、その人が霊的に成熟しているとは限らないんですよ。
あなたが真我であり続けること、
自分自身のそれと真摯に向き合うこと、
真我の表現として、見つめる視線を大切に。
これを本当に心から継続する人は、気づいたときには目覚めているのです。
それに伴う体験世界の変化をこそ、「次元上昇」と私は呼びたいですね。