しばらく経てばおさまるだろうと思い、自分の関心が落ち着くのを待っていたのですが……そうならずに、空き時間の多くをジリスに注ぐ日々が続いています。
●ジリス - Wikipedia
(いろんなジリスの写真を見ることができます)
ライブ配信も間隔があいてきているし、前回のnote更新からも1週間は過ぎたので、ここらで一度、近況報告しておかねば!と思ってこの記事を書いています。
自分の気が済むまで待っていたのですが、ジリスに夢中。
背景をなるべく簡潔に!述べておきます。
リスに夢中ヒストリー
動物のエピソードが多く含まれる私のnoteの過去記事(マガジン「ネイチャーコミュニケーション(生き物たちとの交流)」)を読んだことがある方は目にした覚えがあるかもしれませんが、私は過去にリスと暮らしていました。
途切れる時期もありましたが、小学生の後半から高校生の途中までの期間、総合すると8匹のシマリスを飼ったことがあります。
当時集合住宅に住んでいた私たち家族にとって初めての哺乳類のお迎えがシマリスで、私は夢中になりました。
今のようにインターネットで情報を得られるような時代ではありません。小学生だった私は学校の図書室や本屋さんで小動物やリスに関する本を探しては読み漁って、シマリスの生態を勉強しました。
リスのことがもっと知りたくて知りたくて、リスが大好きで、旅行先でリスに関連する施設に連れて行ってもらったときは天国にいるように嬉しかったです。
その頃からこうした比較的珍しい小動物には専用の飼育グッズがあまり用意されておらず、市販のケージは運動量の多い(飛び移るなど上下の動きもあって広いスペースを必要とする)シマリスに理想的ではなかったので、最初こそそれを購入したものの途中から父が木材と金網を使ってずっと広いケージを自作しました。ケージ内に設置するものもなるべく自然の環境に寄せて工夫していました。
ネット上でたくさんの情報が得られるようになった今、記事や動画などでシェアされている情報を見ると、振り返れば「もっとこうすればよかった」「これを知っておきたかった」と思う知識もありますが、当時できることをうちの家族なりに行っていたと思います。
中にはお迎えして数日で亡くなってしまう子もいて、私と妹はリスを助けたくて必死で動物病院の看板を頼りに獣医さんに連れていきましたが(確か両親が仕事で不在の時間だったけれど一刻を争う状況だったため)、リスは診ていないということと「いずれにしても、もう助からないと思うよ」ということを獣医さんに言われ、何もできずに帰ってきたこともありました。
リスに関しては、あまりにもたくさんの思い出があるのです。
後年、思いがけない形でうちの家族はうさぎをお迎えし、うさぎは長生きしてくれたので、そして私はそのうさぎのことが大好きになったので、リスのことは自然と心に蓋というか、遠い昔の懐かしい思い出としてのみ扱っていました。
リス、中でもシマリスは、人間にべったりと懐くケースはまれです。うちでは体験できずじまいでした。
一方でうさぎは、我が家の場合は本当に心通じ合う家族となっていました。
このように交流の質も違ったので、どちらかというと私は生き物の飼育経験の話をするとき、うさぎと暮らしたエピソードを語ることが多かったです。リスのこともずっと好きではありましたが。
でも……。
原点回帰?リス熱に浮かされる
私は実は、定期的に色々な動物に夢中になっています。
一例をあげると、昨年はムササビとワモンアザラシ(とあるオスの個体)に夢中になっていました。
ムササビもリス科なのでこの時点でリスに気持ちが回帰し始めていたとも言えます。
ただ、あまりに個人的な話題なので、記事に書いたりライブで話したりということは控えていました。そのうち生き物全般の話の中で登場することがあるかもな、という程度で。
いつもきっかけは他愛無いことなのです。今回は、なにげなくシマリスの情報を調べているうち、ジリスの情報にも行き着き、ジリスに夢中になってしまいました。
ジリスとは「地リス」で、地上性のリスです。木の上で暮らす樹上性のリスではありません。
シマリスも地中に穴を掘って暮らすので、ジリスに近いかなと私は思いますが、シマリスは活動の中で多く木に登るので両者の中間のような扱いでしょうか。
これまで私はリス好きの一面を持つとはいえ、ジリスにはあまり注目してきませんでした。日本には野生のジリスがいないので、なじみが薄いというのもあったかもしれません。
ところが、ジリスの情報を見て、ジリスを育てている人たちの記事や動画なども追っているうち、ジリスにどっぷり。リスの仕草や鳴き声、習性が懐かしくて、のめりこんでしまったのもあります。
また、ジリス特有の体形や小さい耳、目つき、樹上性のリスより細い・短いしっぽ、座り方などに心奪われてしまったのもありました。
脳内ジリスと暮らす日々(具現化してしまいそう)
ここまで熱中すると、実際にジリスをお迎えすることを考えましたが、リス全般は現在でもエキゾチック・アニマルの扱いです。飼育経験者も、リスに詳しい獣医さんも多くはないし、飼育の道具も専用のものが少ないので必要に応じて自作している方をよく見ます。
果たしてお迎えしてもいいものか(できるのか)。
色々な点で吟味し続けました。
ジリスが生息している気候と日本の気候は大きく違うので、温度管理や環境作りが重要になってきます。シマリスもそうでしたが、命の危険を考えると、野生では行う冬眠をさせないことも飼育時の注意点になっていて、それが毎年だと結果として自然なリズムを妨げて負担をかけることにならないのかが気になります。
それ以前に、十分なお世話ができるか?という自分自身への問いかけや、住宅事情など自分以外の人も巻き込む都合、それから、海外で生息する動物を購入するという行為についての私自身の逡巡など。
私がお迎えしたいのはアメリカの北側やカナダの一部で生息する動物です。果たして、捕獲して輸出しているのか、繁殖させているのかわかりませんが、そのように動物を買うという行為自体への迷い※。
(※現在エキゾチックアニマルを飼育している方への批判の気持ちは全くありません。むしろ、その生き物の生態に沿った環境にする工夫をあれこれしていたり、自分の住環境までもその生き物中心に改造していたり、本当に大切に育て、お世話している方を見て尊敬することが多いです。)
里親募集も見ていますが、そこまで多く飼われている動物ではないので、募集はレアケースです。
そもそも究極的に言ったら人間の都合で動物の自由を制限すること自体、私のやりたいことではないので(これまた、動物と暮らしている人を批判する気持ちは一切ありません。その中で生まれる貴重な経験、交流もたくさんあると感じています)、飼育を考えることはやっぱりやめようと一旦、切り離したつもりでした。
ところが、脳内ジリスとでも言いますか、私の心にいつのまにかジリスが存在してしまっていて、家にジリスがいたらこういう風にしたらいいかもな、とか、ジリスがいたらこの食べ物をあげたら喜びそうだなとか、いちいち「ジリスがいる目線」でものごとを見てしまうのです。
うさぎが十何年も前に亡くなって以降、心が落ち着いてからは「猫と暮らしてみたい」とか「またうさぎと暮らすのはどうだろう」とか何度も考えましたが、いつも何割かしかエネルギーが注がれない思考で、それは私が本気になり切れない何かがあったからです。
どうしてか、それを飛び越えて一緒に暮らすことをここまで具体的に心の中で描けてしまった動物はジリスが初めてです。おそらく、過去の私のリスへの思い、愛情、情熱、願いなどが関係しているのだと思い、それが消化されていくのを見守っていました。
自分が「リス大好きだった人」であったことを、改めて思い出していました。
しかし、しばらく待ってみても「どこに行き着くの?」と思うほど、これをきっかけに毎日リスのことを考え続けて今に至ります。
……という事情で、私は元気にしていますが空き時間の多くをジリスに費やしているという近況報告でした。